本格的なスキーツアーを計画するシーズン前は楽しみが膨らむものですが、相手は自然環境ですから、想定していたスキー場に果たして理想的な積雪があるかどうかは実際シーズンインしてみない事には分からないものです。特に暖冬で良質なパウダースノーが積もり難い条件のシーズンとなると、当初の予定は大幅に狂わされる事となりがちです。毎シーズン確実に良質な雪の元スキーツアーを楽しみたいのであれば、気象庁発表の長期予報も参考にし、仮に暖冬傾向であれば、より北方にあるスキー場にまで視野を広げる事を考えなければなりません。ただ単に近場でリーズナブルだからと、暖冬にも拘らず殆ど雪が積もっていない近隣のスキー場をツアー先に選択してしまっては意味が無いからです。

これでは現地で良い思いも出来ませんし思い出にさえ残らないでしょう。冬の気候変動に拘わらず平均的に良質の積雪に恵まれるのは間違い無く北東北や北海道といったエリアです。特に北海道道南エリアは飛行機や鉄道等アクセス手段に優れ、しかも優秀なウィンターリゾートの数も充実しています。多少時間やコストは掛かりますが、良い思い出を作るには最も信頼の置けるエリアと言えるでしょう。

一方北東北にもアクセス面に若干の負担があるものの、混雑の心配をせずゆったり滑れるリゾートは幾つも存在しています。空いた時間に無理に都合を付け忙しない近場のツアーに参加するよりも、たまには数日間を掛け、より遠方の上質なリゾートを選ぶのも確実性の面から悪い判断では無いのです。